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3つのびっくり 

cheese.jpg

シェフが初めてフランスで食べたお菓子、それは、タルト・シトロン、つまり、レモンのタルトです。
パリのモベール広場の朝市で買ったタルトを、カフェに座ってかじりついたら、
「ぎゃー!」
思わず悲鳴をあげるくらい、酸っぱかったようです。
日本のタルトの、ほどよい甘さではなく、もう、レモンの天然の酸っぱさが遠慮なくがんがん攻めてくる、そんな感じです。これには、びっくり、ちょっとしたカルチャー・ショックを受けたようですが、別にその時は、お菓子作りを仕事にするなんて思っていなかったので、それだけで終わったわけです。 そして、その後、パリで友人になった料理人の吉岡君のアパートに遊びに行った時、見つけてしまったのです、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌの、弓田シェフの著書「patisserie francaise そのimagination 」(イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ企画)を。
「すごいパティシエがいるんやで。」という彼の言葉に、「ふ~ん・・・」と、興味もなく手に取ってみてびっくりしました。お菓子や料理のレシピの本、というと、きれいな写真がたくさん載った本を想像していたのですが、そこには写真は一枚もなく、さらには、まるで理科の教科書のような、難解で化学的な理論や工程が書かれているではありませんか。
当時、弓田シェフは、代々木上原に、イル・プルーを開店して数年後、でしょうか。この本は、開店の少し前に書かれたようですが、フランスに修業に来ている料理人、パティシエたちも、大事に読んでいたようです。吉岡君に連れられて、あるパティシエの部屋に遊びに行ったときも、話の中で、弓田シェフの名前が出てきました。
それでも、まだまだ、お菓子作りを仕事にしようなどと夢にも思わないシェフ、ただただ、頭をひねりながら、この本をめくっていただけでした。おかしな本だな、これは、素人の手にする本ではないな、などと思いつつ、遊びに行くと、つい、気になって、手にしてしまうんですよね。

それから数年、帰国してから、当時、妙高のホテルでシェフとして働いていた吉岡夫妻のもとへ遊びに行きました。何しろ、帰ってくるのが遅い吉岡君の帰りを、夜ごはんも食べずに待っている毎日。やることもないし、お腹もすくし、で、私はごろごろしていました。すると、その間に、吉岡君の奥さんのアッコちゃんとシェフがお菓子作りをする、というではないですか。そんなもの、作れるのかあ?と、疑問に思った私は、興味もなく、そのままうたた寝してしまいました。
「出来たよ~!」「出来たで~!」
そういう声に目を覚ますと、アッコちゃんとシェフが、チーズケーキを手に立っているではありませんか。
「え、それ、作ったの・・・?」
「そやで!」
アッコちゃんが、自慢げに胸を張ります。そして、一口、食べさせてくれました。
「お、おいしい・・・!」
正直なところ、ここでも、びっくりしました。手作りのケーキ、なんて、と思っていたのに、その、おいしさときたら・・・。作ったシェフも、びっくりしたようです。自分でも、こんなおいしいものが作れるのか、と。
もっとも、この時は、ほとんど、アッコちゃんが作ったようなものらしいのですが・・・。

さて、それからです。シェフがお菓子作りに没頭し始めたのは。
最初は、その、記念すべきチーズケーキをひたすら。
それから、少しずつ、手を広げていって、翌年には、東京製菓学校へも入学してしまいました。本当は、最初から、イル・プルーに行く、という方法もあったのですが、フランスで見たあの本の弓田先生、かなりおっかなそう、と、びびっていた、というのが真実のようです。

製菓学校を出てからだったか、出る頃だったか、やっぱり、イル・プルーに入ろうか、ということで、店に行ったことがあります。窓から教室の中を覗いたら、ちょうど、本物の弓田シェフがこちらへ向かって歩いてくるところでした。
「ぎゃー!」
ここでも悲鳴をあげて、窓際から逃げ出したのを懐かしく思い出します。

吉岡夫妻が上京した時には、まだ代々木上原にあった「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」へも足を運びました。隣の席で、車で乗りつけてきた男の人が黙々と、真剣に、ケーキを口に運んでいるのを見て、「あれは、パティシエやな・・間違いないな。」と、吉岡君がつぶやいていたのは今でも覚えています。

その後、吉岡君、いや、吉岡シェフは、故郷の奈良市に、「ラ・カシェット」というフランス料理店を出しました。
フランス滞在中、そして、日本でも、吉岡夫妻には、本当に、いろいろなことを教わりました。彼らがいなかったら、今頃、こうして、紅茶グマでお菓子を作っているなんてことはあり得ないでしょう。フランス料理、そして、フランス菓子に目を開かせてくれた恩人です。

そして、その記念すべきチーズケーキは、その後も、紅茶グマで作り続けました。
初心忘れるべからず、ということで、もちろん、紅茶グマまつりでも、お出しする予定です。
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[ 2006/10/09 22:57 ] 今日の紅茶グマ | TB(0) | CM(2)

タルト・シトロン

こんばんわ~ムッシュ
酸味の効いたタルト・シトロン、大好きです!
チーズケーキも美味しいけど、今回の祭りにタルト・シトロンは出るのかしら?
[ 2006/10/10 18:39 ] [ 編集 ]

せありんさま、こんばんは。

お好きですか、タルト・シトロン。
今回のまつりに、登場するか、否か。
シェフに訊くのは怖いので、
保留にしておいていただけますか・・・?

ということで、よろしいでしょうか・・・?
[ 2006/10/11 19:16 ] [ 編集 ]

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